最高のダルバートが完成・・・あかつ亭とコラボしました!

2016.02.18
カレー屋調査

尊敬するカレーパイセンと一緒にダルバートを作ったのですが、あまりにもおいしくできたので紹介したいと思います。(この記事は完全にマスターベーションなので、興味のない方はそっとブラウザを閉じてくださいね!)

 

ダルバートとは?

あまり馴染みがないかも知れませんが、ネパールの国民食を“ダルバート”と呼びます。ネパールは、日本と同じく米を主食としており、ダル(豆のスープ)タルカリ(野菜のカレー)サグ(青菜のスパイス炒め)アチャール(漬物)などがセットになっているネパール版の定食です。

手で混ぜながら食べる所が日本の定食と異なります。個人的には、まずはそれぞれの味を単独で楽しんでから少しずつ混ぜ混ぜして、最後は全部グチャグチャ~で食べるのが大好きです。混ぜることで味に変化が生まれるので、何度食べても新鮮な感覚を楽しめます。不思議なことに混ぜれば混ぜる程おいしくなるんです!

 

ネパール帰りのあかつ亭とコラボして

<あかつ亭について>
とあるイベントで食べたあかつ亭のカレーに衝撃を受けたのを機に繋がりましたが、丁寧な仕込みから生まれる優しい味付け、そして出汁を駆使するなど既存の枠に囚われない柔軟な姿勢は、自分自身のカレー作りに大きな影響を与えています。
なお、あかつ亭は店舗は構えておりませんが、カフェなどを間借りして一日限定のカレーイベントを主催するなど、積極的に活動しています。イベントの詳細はあかつ亭公式ツイッターをチェックしてください。
ॐ  あかつ亭の公式ツイッターはこちら>>
あかつ亭
そんなあかつ亭とコラボしてカレーを作ってみたい!とずっと思っていましたが、やっとその瞬間が訪れました。しかも、ネパールで本場のダルバートを食べ散らかしてきたばかりのあかつ亭と一緒にできるなんて・・・ワクワクドキドキが止まりません。頭の中はカレーのことばかりで夜も興奮して寝つきが悪くなります。その日に向けて何度も試作を繰り返しました。

 

とんでもないダルバートが完成しました

ダルバート_あかつのガネーシャ2
二人で協力しながら合計9品作りました。ネパールスタイルの盛り付けが美しい・・・さすがカレーパイセンです。

 

ダル(あかつ亭作)

ダル_ダルバート
3種類の豆を使っていますが、小豆の香りが最高のアクセントになっています。あっさりしている中にも豆のコク・旨味がしっかり表現されており、このダルバートでは主役級の活躍です。自分が作るインドスタイルのダルスープとは全く異なり、作り方自体はとてもシンプルなのにこれだけのおいしさになるのは驚きです。非常に勉強になりました。

 

タルカリ(あかつ亭作)

タルカリ_ダルバート
ジャガイモと玉ねぎの非常にシンプルなカレー。使うスパイスはごく少量ですが、野菜が持つポテンシャルが存分に引き出されています。そして、仕上げに加えるフレッシュコリアンダーが全体をビシッと締める素晴らしい働きをしています。これには驚きました。さすが、あかつ亭・・・偉大なるカレーパイセン・・・

 

グンドゥルックのスープ(あかつ亭作)

グンドゥルック_ダルバート
グンドゥルックとは、大根の葉などを潰して天日乾燥し、ビンなどに詰めて発酵させたネパールの保存食。このスープだけを単品で食べてもピンときませんが、混ぜ混ぜするとあら不思議!発酵食品ならではの独特の酸味と香りが他のカレーとカレーを繋ぐ橋渡し的な役割をしてくれます。

 

ゆで玉子のカレー(スパイスのガネーシャ作)

ゆで玉子のカレー
今回のダルバートの中では唯一、南インドのレシピで作ったカレーです。以前、東京のVenusで食べた味が忘れられなくて・・・何度も試作を重ねた結果、やっと納得のいく味に!トマトの酸味とココナッツミルクの甘みのバランスをやっと掴むことができました。
Venusの感動を書きなぐった記事はこちら>>

このカレーは、ネパールスタイルとは異なり複数のスパイスとココナッツミルクを使うので、もしかしたらダルバートには合わないかも・・・という若干の不安がありましたが、全然そんなことありませんでした。チャレンジした甲斐がありました。

 

大根のアチャール(あかつ亭作)とサグ(スパイスのガネーシャ作)

アチャールとサブジ_ダルバート
右があかつ亭作の大根のアチャール。ネパール式の漬物です。これも発酵させているので酸味がありますが、混ぜ混ぜするとおいしいんです。ネパールで食べたそれと同じ味がしました。お土産でたくさんいただき自宅に持ち帰りましたが、白いご飯にも合うので消費ペースが半端ないっす。

左がスパイスのガネーシャ作のサグ。これは、菜花を切ってサッと炒めるだけなので超簡単。菜花は個性の強い食材なので、強きには強きで制するというルールに従い、アジョワンシードフェンネルシードで香りのベースを作り、パウダースパイスはターメリックガネーシャ特製ガラムマサラのみです。アクセントに使ったカシューナッツで全体がいい感じにまとまりました。

 

トマトのアチャール(あかつ亭作)と玉ねぎのアチャール(スパイスのガネーシャ作)

トマトのアチャールと玉ねぎのアチャール_ダルバート
左があかつ亭作のトマトのアチャール、右がスパイスのガネーシャ作の玉ねぎのアチャール。同じアチャールという名前が付いていますが、それぞれ異なる味付けなので混ぜて味の変化を楽しむダルバートには必須の存在です。

 

ネパールへの思いが強くなる

あまりにもおいしくて3回おかわりしてしまったのですが、もちろん腹パンで身動きとれません。しかも、デザートとしてあかつ亭特製カボチャのケーキ&酵素ジュースゼリーだけでなく、淹れたてのチャイがででくるんですもん。(それ知ってたらおかわり2回で止めてた!)
ダルバートと同じくらい感動したのがチャイです。正直、日本で飲むチャイでおいしいと感じたことはほとんどなかったのですが、めちゃくちゃ旨いやん・・・。現地は、ミルクのポテンシャルが高すぎるので日本で表現することは不可能だと思っていましたが、その考え方が見事に吹き飛ぶチャイでした。今後は、チャイも研究対象にします。

インドとは異なりネパールは、地理的な要因もあってその土地で収穫できるスパイスの種類が少ないため、使う種類も限定的で少量使いなのが特徴。その分ごまかしも効かないし食材の良し悪しがダイレクトに表現されるので、とても興味深いです。また、今回は野菜のみで作りましたが、肉を使わずともここまで輪郭のはっきりしたカレーを作れることに驚きました。是非、ベジタリアンの方にも食べていただきたいです。

10年前、初めて訪れたネパールのダルバートに感動して以来、スパイス料理に興味を持ち、今はスパイス屋さんをやらせていただいておりますが、あの時の感動を思い出させる衝撃的なダルバートを日本でも作ることができました。いつになるかは未定ですが、近い将来、ネパール行ってダルバートの作り方吸収して日本でもっとやばいダルバートを表現していきたいと考えています。

そして、あかつ亭とスパイスのガネーシャが一緒になった「あかつのガネーシャ」としての活動も少しずつ増やしていきます。とっても楽しいことになりそうです。
次回あかつのガネーシャとしての出店は3/25(金)虚心担懐@tightropeです。よろしくお願いいたします。

 

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代表の大竹 慧(おおたけ さとる)です。スパイスをもっと身近に感じていただくために、家族、仲間達と一緒にオリジナル商品を開発しています。
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