大好きな町、新大久保
今やネパールタウンとして名を馳せている新大久保。電車を降りると、どこからともなくスパイスの香りがしてくるこの町には、フラッと歩くだけで半径50m以内にスパイス屋さんが5件以上乱立し、至る所にネパール料理屋の目印としてその国旗が掲げられています。ネパールの魅力に取りつかれてしまった人にとっては、脳内麻薬がビンビン出ちゃう魅惑的なエリアだと思います。
今回訪問したのは、ネパール居酒屋momo。新大久保に点在するネパール料理屋の草分け的な存在だそうです。店舗の下には系列のスパイス屋さんがあり、狭い店内のごちゃごちゃしたレイアウトは、まさしく現地仕様です。
素朴で家庭的だけど、洗練されたダルバート
ランチタイムに訪問しましたが、もちろんお客さんは全員ネパリです。店名に居酒屋と掲げているからでしょうか、真昼間っからジョッキ片手に友だちとお話している姿が印象的で、店内BGMのネパリミュージックを口ずさみながら接客する店員さんの姿に、日本には無い緩さを感じました。
肝心のダルバートは、こちら。
メインのチキンカレーにダルとタルカリとアチャールというミニマルな構成です。今日は、ライスの代わりにロティにしました。
チキンカレー
大きめの骨付きチキンがゴロゴロ入っています。火入れがきつい気もしますが、チキンの旨味がしっかり溶けだしたネパールらしいチキンカレーです。少し強めの塩加減とシャープな辛さで引き締まった仕上がりになっています。
ダル
ほのかに香るジンブーとニンニクが、現地のダルを思い出させます。そして、ギーが奥深さを演出しています。全てを混ぜて食べる際に、お互いを繋ぎ合わせて美味しさを倍増させてくれる最高のダルです。ダルバートの主役はダルであることを再認識させられる逸品でした。
タルカリ
大好きな野菜である菜花が使われているので、思わずニンマリ。また、ジャガイモは薄くスライスされており、下ゆで無しで炒めて火入れがしてあるんだと思います。このやり方、採用決定!
トマトと枝豆のアチャール
ホールのティムールを大胆に使った斬新なアチャールです。独特の香りとほんのり舌を痺れさせる辛みが秀逸!こちらも大変参考になります。
モモ
店名にもなっているモモを食べない訳にはいかないので、単品で注文しました。しっとりとした皮の中にはジューシーな鶏肉が詰まっており、口に入れると肉汁がほとばしります。コリアンダーベースのシンプルな味付けですが、ソースのゴルベラコアチャールとめっちゃ良く合います。最高です!
まとめ
ナングロガルがちょっと高級なダルバートなら、momoはまさしく家庭の味です。素朴で真っ直ぐな味付けに心も体も満たされちゃいました。
インドと比べてネパールのダルバートは、使うスパイスの種類は少ないのですが、しっかり塩を効かせることで輪郭をはっきりさせているような気がします。ダルバートの塩加減は、仕上がりを大きく左右する重要なポイントなので、これを意識して2017年はダルバート作りにも力を入れていきます。
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