ブラックペッパーの辛みの特徴
インドカレーの辛みを出すために、カイエンペッパーを使う機会が多いと思いますが、更に美味しくするには、ブラックペッパーも一緒に使うのがお勧めです。
これら2種類のスパイスは、辛みを加えるという目的は同じですが、辛みの性質が異なります。この違いがポイントなのです!
カイエンペッパーは、口に入れてから時間差で辛みが効いてきます。当店のカイエンペッパーは、インパクトはそこまで強くないですが、喉の奥の方で感じるジンワリとした持続性のある辛みが特徴です。
これに対してブラックペッパーは、口に入れたらすぐに辛みを感じます。舌の上でダイレクトにピリッとした感覚が走ると思いますが、持続性は無く喉元を過ぎる頃にはス~っと辛みは引いていきます。
なので、カイエンペッパーとブラックペッパーを一緒に使うと異なる性質の辛みを2段階で感じることができるので、多層的で奥行きのある仕上がりになります。そもそも、辛みを効かせると引き締まった味になりますが、2種類使うことで輪郭が更にはっきりした切れ味鋭いカレーになります。
先日開催したインドカレー教室では、カイエンペッパーのみを使ったカレーとブラックペッパーも一緒に使ったカレーの食べ比べをしましたが、圧倒的に後者の方が美味しいという意見でした。
使う直前にミルで挽く
ホールのブラックペッパーをテンパリングする方法もありますが、使う直前にミルで挽き他のパウダースパイスと一緒に使った方が効果を感じやすいです。こちらの方が、フレッシュな香りと辛みを楽しめます。
4人分のカレーで小さじ1/2くらいが目安ですが、入れすぎると舌がピリピリして味が分からなくなってしまうので、最初は少なめで調理して最後の味見でバシッと決めるのがベストです。
辛いのが好きな方は是非お試しください。きっと、もう一段階上の味を経験できるはずです。
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