インドカレーは、ホールスパイスと玉ねぎを炒めたら、トマト缶とパウダースパイスを炒め煮してメイン食材を煮込んで完成、という非常にシンプルな料理ですが、ほんの少し作り方を変えるだけでグッと美味しくなることがよくあります。ちょっとした工夫がもたらす味の変化に気づくときが、至福の瞬間。インドカレーって面白いなぁ!とつくづく思います。
さて、今回は美味しい火加減について解説しますね。2つのポイントを意識すれば、きっともっと美味しくなります。
炒めるときは強めの火力で
炒めるときの最大のポイントは、食材から出る水分をしっかり飛ばすことです。水分が残っていると味がボケてしまうので、強めの火力で炒めます。
テンパリングの火力は、中火で焦がさないように注意する必要がありますが、その後玉ねぎを炒めるときは、強火と中火の中間くらいの火加減でいきましょう(強火だと焦げやすいので・・・△)。玉ねぎを入れた直後は鍋の温度が下がりますが、しばらく経つと鍋も温まり焦げやすくなるので、少し火力を落とします。中火で玉ねぎが少し茶色くなるまで炒めます。
また、煮込む前にチキンや野菜など主役となる食材を炒める際も、強火と中火の中間くらいでサッと炒めましょう。熱を通して油でコーティングすることで、食材の魅力が引き出されます。また、野菜の場合は煮崩れ防止にもなります。
煮込むときは優しくコトコト
対して、煮込むときの火力は弱めでいきましょう。なぜかというと、火力が強いとお肉が固くなってしまうからです。野菜の場合は、荷崩れの原因にもなります。
水を入れて沸騰させるまでは中火でOKですが、その後ふたをして煮込むときは弱火に落として、優しくコトコト煮込みます。ふたをすることで、熱が逃げずに効率よく火が通るので、チキンであれば10分くらい煮込めばOKです。
ただし、魚を使う場合は、ふたを外して煮込みます。ふたをすると魚臭くなってしまうからです。少し沸騰するくらいの火加減をキープしましょうね。
食材に火が通ったら、仕上げのガネーシャ特製ガラムマサラを加えます。水分が減っている場合は、ここで足しますが、ガネーシャ特製ガラムマサラは必ず沸騰してから入れてください。
最後に、ふたをして5分程弱火で煮込んだら、塩加減を確認して完成です!
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